擁壁がある家や土地は傾斜地にあることが多いため、地震や豪雨時の災害を不安に思う方が多いようです。
そのため、「擁壁がある家は売れにくい」といわれ、隣地に擁壁があるだけでも敬遠されることもあります。
実際に擁壁は売却に影響を及ぼすのか、理由や安全性、その判断方法などについて解説します。
擁壁は売却価格に影響する?擁壁建築時の安全基準がポイント
「擁壁」とは、崖などの崩壊を防ぐための「土留め」として、コンクリートブロックや石などを使った「壁状の構造物」を指します。
国が定めた基準に従って設計・施工した擁壁は、大地震や豪雨で崩壊することは、まずありません。
そのため、擁壁の安全性が確認された家や土地は、擁壁そのものが売却のマイナスになることはなく、相場通りの価格で売却できるのが一般的です。
では、なぜ擁壁のある家が売れにくいといわれるのでしょうか。
●擁壁のある家が売れにくい理由
擁壁のある家が売れにくい理由は、擁壁の安全性に問題があるからと考えられます。
擁壁に問題がある場合は 造り直さなければならず、特殊なケースでは崖に対する工事が必要になることもあります。
そのため、将来的に擁壁にかかる工事費用分を売却価格からマイナスされたり、購入を敬遠する方もいたりするわけです。
●擁壁の安全性が確保されないケース
擁壁が決壊すると家も倒壊してしまうので、荷重負担に耐えられるように設計・施工されているかを確認することが重要です。
しかし 建築確認申請において、2000年以前は擁壁の安全性を確認するための基準がなかったため、それ以前に建てられた家には安全性を確認できない擁壁が存在します。
このため、現在でも多くの家がそのような擁壁に支えられた土地に建っており、調査や確認が必要といえます。
自分でもできる?擁壁についての安全性を判断する方法
擁壁の安全性が判断のポイントとなるわけですが、それについて調べるには以下の方法があります。
●自身で調べる
自分で役所の建築指導課に行って調査を依頼します。
新しく建築する建物の図面が必要になり、建築指導課の職員が判定マニュアルをもとに判断することになります。
ただし、新しい建物に関する図面が必要なので、事前に行うには現実的ではありません。
●専門家に依頼する
擁壁について確実に判断するためには、やはり一級建築士などの専門家に依頼するのがおすすめです。
通常、調査を専門家に依頼するなら費用がかかりますが、売買を前提として売却価格への影響を判断するなら、不動産会社による無料の査定が使える場合があります。












