建築用語の中に「燃えしろ設計」という言葉があります。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、住宅などの不動産の売却を考えている場合、その価値にも関わってくるものです。
今回は「燃えしろ設計」とはどういうものか、不動産の売却においてどんな価値があるのか、さらに「燃えしろ設計」がされている不動産を売却する際のコツについてご紹介しますのでぜひ目を通してみてください。
「燃えしろ設計」とは?不動産の価値はどうなるの?
「燃えしろ設計」とは
「燃えしろ設計」とは、"木材が太いもしくは厚みがあると比較的ゆっくりと燃え、残った断面が構造的に健全である"ことを工学的に評価したもので、火災時に燃えると予測される厚みをあらかじめ木製の柱・梁といった構造耐力上主要な部分の断面に付加し、木材自身で耐火被覆したものです。
「燃えしろ設計」によって通常より大きな断面の構造材を使用した基準を満たしている場合、準耐火建築物の構造として認められます。
準耐火建築物とは、火災時に消防活動によらずとも要求される火災時間中(45分または1時間)は崩壊しない建物のことをいいます。
たとえば柱や梁の部材が集成材の場合、燃えしろの厚さは45分であれば35mm、60分であれば45mm必要とされています。
部材が無垢などでもJAS に適合した製材であれば、必要な燃えしろの厚さは45分であれば45mm、60分であれば60mmとされています。
「燃えしろ設計」がされている建物は不動産価値が高い
上記の通り、「燃えしろ設計」がされている住宅や建物などの不動産は準耐火建築物となります。
準耐火建築物であれば、火災時に燃えにくいというメリットだけでなく、火災保険料が大幅に下がるといったこともあります。
また、準耐火建築物は長期優良住宅の条件のひとつでもあります。
長期優良住宅とは、"長期にわたって良好な状態で使用するための措置が、その構造および設備に講じられた優良な住宅"のことで、一定の基準を満たした性能の住宅が認定を受けることができるものです。
また、長期優良住宅の場合、定期点検やメンテナンス履歴も残すことになるので、購入者にとって住宅の性能や履歴がわかりやすく人気となっています。
準耐火構造の建物が必ずしも長期優良住宅とは限りませんが、準耐火構造の建物は他の特徴も満たしているケースが多い傾向にあります。
「燃えしろ設計」がされている不動産を売却するコツ
「燃えしろ設計」がされている不動産は、やはりその耐火性の高さをわかりやすく伝えることが売却のコツと言えます。
なぜなら昨今の地震や自然災害の増加などにより、耐震性や耐火性といった機能が備わっている住宅の需要が増しているという背景があるからです。
特に所有している不動産が「長期優良住宅」の認定を受けている場合、その点をアピールすることも売れやすくするコツでしょう。












